NFTってただの画像よね? あんなの簡単にコピーされるのに何で高いお金を払って買おうとする人がいるの?
本記事は、こんな疑問を解決するような内容となっています。
あなたが冒頭に疑問に思っていたことは、過去私自身も同じことを思っていました。
しかし、NFTについてどんどん調べていくと、「NFT=ただのデジタル画像」ではないことがわかりました。
本記事を最後まで見ていただけると、NFTについて理解していただけると思います。
それでは、内容に入っていきましょう!
NFTをスクショしても無価値である理由
「モナリザ」のスクショ画像にお金を払うのか?
突然ですが、あなたはモナリザがスクショされた画像が販売されていて、買いたいと思いますか?
もしくは、あなたが好きな漫画や俳優の写真がコピーされた画像を買いたいと思いますか?
たとえ、モナリザの画像だったとしても、「どこの馬の骨か分からない人がスクショした画像」にお金は払いませんよね。
しかし、ルーブル美術館が5枚限定でモナリザの画像を販売した場合、どうでしょうか。
世界中のコレクターが我先にと、その「限定5枚のモナリザ画像」を求めてくるのではないでしょうか。
なぜなら、このコレクターは「偽物」ではなく「本物」のモナリザだからお金を払うのです。
スクショNFTを販売してもすぐにバレる
スクショしたNFT画像を販売しても、購入者にはそのNFTが「偽物」だとバレてしまいます。
実際に、NFT取引所であるOpenseaでは、モナリザのNFT画像がたくさん出品されています。
しかし、これらのNFTは、偽物とバレているので売れません。
なぜこのようにバレるかと言うと、NFTは「鑑定書」の特徴を持っているからです。
この「鑑定書」の中に、過去の取引記録が全て保存されているので、その画像が本物か偽物かどうかが分かるのです。
有名NFTのスクショ画像をNFT化して転売したとしても、購入者からすると「この鑑定書には「本物を示す過去記録」が記載されていないから偽物だ」と分かるわけです。
「NFTのスクショ画像をNFT化して販売しても価値がない」ことはわかったけど、わざわざNFTを高い金額で購入する理由がわからないなぁ。
じゃあ、次の章で「NFTを購入する理由」について説明していくね!
NFTを購入する理由3つ
①NFTの希少性
NFTに価値があると呼ばれる理由に、「希少性」があります。
高級ブランドの限定グッズや、有名カードゲームのレアカードが高額な理由と同じですね。
これまでインターネット上では、デジタルアートが簡単に複製できたので、希少性を付与することが難しいとされていました。
しかし、NFTの登場で「そのデジタルアートは本物だ」と証明できるようになったので、画期的な技術だと言われています。
②作者・作成者への愛
「作者・作品への愛」のために、NFTは購入されます。
アーティスト、アイドル、漫画といった幅広いジャンルでNFT商品が販売されています。
例えば、「ONE PIECE(ワンピース)」のNFTは、30万近い値段で販売されていますが、即完売しています。
ファンから絶大な人気を誇る漫画であれば、高額でも買いたくなりますよね。
にわかファンでも、この世界に一つしかない素晴らしい作品を「証明書付き」で約30万円で購入できるのであれば、喉から手が出るほど欲しいですよね!
③NFT購入による特典
NFTを購入する理由に、「特典がもらえる」ことも挙げられます。
実例として、特定のNFT購入者限定で、「限定グッズの購入券」や「限定イベントの参加券」が配布される例もあります。
NFT購入者限定コミュニティも多数見られるので、そういうのを聞くと購入したくなりますよね。
イタリアの人気ファッションブランドDolce&Gabbanaが、独自のNFTを活用した限定コミュニティ「DGFamily」を設立した。コミュニティには、特定のNFTを購入することで入会できる。
INTERNET Watch『ドルチェ&ガッバーナがNFT活用の限定コミュニティを設立、入会権にNFTを使用』
NFTが超高額で取引された実例を紹介
実例1:あるNFTアートが75億で売れた話
2021年3月11日、Beeple(本名:マイク・ヴィンケルマン)による「Everydays: The First 5000 days」がオンラインオークションで約6935万ドル(約75億円)で落札されました。
このNFT作品《Everydays – The First 5000 Days》は、Beepleが約13年の間に制作した5000枚の作品を切り貼りしたもので、今回のオークションのためにつくられた特別な作品でした。
また、「75億円」という驚異の落札金額は、
- 存命アーティストに支払われた金額で史上3番目に高額
- デジタルアートの最高価格
- オンラインオークションの最高落札額
などの多くの記録を樹立し、NFTに価値があることを世界に証明する、歴史的な取引となりました。
実例2:NFT保有者に1000万が配られた話
海外で話題沸騰中の猿NFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」をご存知でしょうか?
BAYCはOpenSea等のNFTマーケットプレイスでも上位の取引量を誇る、人気のNFTプロジェクトです。
そのBAYCの運営組織「ヨガ・ラボ(YugaLab)」は、BAYC保有者に「ApeCoin(エイプコイン)」を約1000万円分エアドロップ(無料配布)しました。
これはBAYC保有者に対しエアドロップすることで、ApeCoin保有量に応じて投票権を与え、公平なプロジェクト運営をするため、と言われています。
グローバルに分散したコミュニティを作るためには非中央集権型のガバナンス体制が必要で、分散型のガバナンス体制がエイプコインの成功につながるという理由で、ApeCoin DAOが創設されました。
出典:CoinPost『初心者でもわかる「エイプコイン(APE)」とは|特徴や将来性を解説』
この例は「仮想通貨の付与」を特典としていますが、他にも「限定グッズの優先販売権」や「クローズドコミュニティの参加権」といった特典も付与される事例があります。
まとめ|スクショしたNFTが無価値である理由
【結論】NFT購入者には偽物であることがバレるから
NFTにはコピーガード機能は持ち合わせていないので、いくらでもコピーを作ることは可能です。
しかし実際問題、誰が作ったか分からないNFTには価値はつかない上に、誰も買おうとしません。
ではなぜ「高いお金を払ってNFTを購入するのか?」と言うと、以下の3つの理由があります。
- NFT作品の希少性
- 作者、作品への愛
- NFT購入者特典への期待
変化を恐れず、飛び込もう
本記事を見ていただいたあなたは、はじめに「NFTなんてスクショすれば一緒じゃない?」と思っていたかもしれませんが、今ではNFTが持つ価値について理解いただけたかと思います。
NFTや仮想通貨含めブロックチェーン技術は、従来のビジネスを覆すポテンシャルを持っています。
十数年前のインターネットやスマートフォンが登場した時と同様に、早くからこういった新技術に触れて学んだ人が勝ち残っていくのです。
これからの大きな変化に乗り遅れないように、学んでいきましょう。
今後NFT作品を購入するとなった場合には、イーサリアムが必要になってきます。
イーサリアムを購入するのであれば、Coincheckで購入するのがおすすめです。