- 2022年は仮想通貨バブルが崩壊したって言うけど何で?
- 仮想通貨の暴落する原因って何があるんだろう?
- バブル崩壊後の2023年はどうしたらいいの?
本記事はこういった疑問を解決する記事となっています。
結論、仮想通貨市場のバブル崩壊・下落は、株式市場も下落見通しがあるので、投資初心者(私含め)は我慢ですね。
というのも後述しますが、仮想通貨市場は株式市場の影響を受けて下落することが多々あり、2023年の株式市場では良い材料があまりないと言われているからです。
ちなみに、皆さんは「仮想通貨のバブル崩壊」は聞いたことがあるかと思いますが、なぜそのような暴落が起きたのか、その原因をしっかりと説明することはできますか? 2022年の大暴落の原因、過去の暴落の歴史を学び、大切な資産を守りましょう!
【振り返り】2022年の仮想通貨大暴落・バブル崩壊の主要因は3つ
アメリカの金融引き締め政策による市場の冷え込み
2022年始めから、米国の中央銀行にあたるFRBによる金利引き上げが加速し、株式市場をはじめ債券市場などが大きく下落しました。インフレ対策として、金融引き締め政策を世界各国が取るようになったことで、リスク資産から安全資産への逃避が進行し、仮想通貨の価格も暴落しました。それにより、ビットコインの価格も400万円超から200万円半ば近くまで下落しています。
ステーブルコインUSTとテラの大暴落
2022年5月にアルゴリズム型ステーブルコインである「テラUSD(UST)」が暴落したことも市場に大きなショックを与えました。本来であればドルと連動するはずだったテラUSDが、ドル価格の上昇についていくことができず、大暴落を起こしたのです。これによりビットコインが、600万円台から400万円を割り込む水準まで下落しました。
仮想通貨取引所FTXの経営破綻
2022年11月に仮想通貨交換取引所の世界第2位を誇るFTXが経営破綻したことも、市場に影響を与えました。その余波は現在も続いていますが、仮想通貨市場全体のシステム不安にも及ぶ可能性があるとして、市場全体に大きな影響を与えています。それにより、もともと下落していたビットコインも300万円台から230万円台まで下落しています。
仮想通貨・ビットコインが暴落する主な原因5つを解説!
暴落理由1:米国や中国などの大国の規制強化
- 2017年9月:中国にて仮想通貨の交換業者の運営が禁止されたことに伴う下落
- 2018年3月:Facebook・Google・Twitterが暗号資産の広告掲載の禁止を発表したことによる下落
アメリカ・中国など、大国における仮想通貨の規制強化には要注意です。ビットコインを筆頭に仮想通貨の需要が減り、価格が暴落する可能性があります。2021年9月、中国は仮想通貨を使った決済や関連サービスを全面的に禁止しました。全面禁止の発表後、ビットコイン価格は9%前後下落しています。
暴落理由2:株式市場や為替市場の暴落
- 2020年2月:新型コロナウイルスによる金融市場不安に伴い急落
- 2022年6月:世界的な金融引き締めに伴う為替市場との乖離による暴落
株式市場や為替市場の下落と連動し、仮想通貨市場が下落するケースも見られます。大国の金融政策に伴って投資熱が冷え込むと、金融市場から資金が抜けていきます。金融資産の売りが強くなり、株価と同様の動きを見せながら仮想通貨も下落するのです。
暴落理由3:急騰後の反動・上昇材料の出し尽くし
- 2018年1月:米ビットコイン先物市場にて弱気見通しが見え、上昇材料が見えず急落
- 2019年7月:Bakktのビットコイン先物、G20での仮想通貨規制を懸念した需要の高まりのピークによる下落
- 2021年5月:コインベースの上場通過後の材料出し尽くしによる下落
仮想通貨の価格が急騰すると、反動で大きく下落するケースが多々あります。適正価格よりも高騰すると売却の流れが生まれ、ある程度のところで価格が安定します。
暴落理由4:仮想通貨のハッキング被害
- 2018年1月:日本に拠点を置くCoincheckで、NEM(XEM)トークンを5億3,000万円以上盗まれる事件が発生。
- 2022年11月:仮想通貨取引所FTXが破産申請を行った後に、約4億7700万ドルのハッキング事件が発生。
仮想通貨のハッキング事件は、仮想通貨市場全体の暴落を引き起こす原因となります。
ブロックチェーン分析企業チェイナリシス(Chainalysis)によると、2022年はハッキングや攻撃の被害額で史上最悪の年になりそうだ。最新情報では、約30億ドル(約3990億円)もの資産が盗まれた。
coindeskjapan『2022年、ハッキング被害額が過去最悪──2023年に向けた対策とは』
併せて2022年はハッキング被害において、過去最悪の年になったと推測されています。国内の仮想通貨取引所はセキュリティ面では信頼性が高いですが、念のため余剰資金で運用することをお勧めします。
暴落理由5:著名人による発言
- 2017年9月:JPモルガンCEOのジェイミー・ダイモン氏の発言によって、ビットコイン価格が一時4%急落した。
- 2021年5月:テスラCEOのイーロン・マスク氏のTwitter発言によって、仮想通貨の下落に拍車をかけた。
上記のように、著名人の発言によって仮想通貨の価格が暴落することがあります。2021年5月には、イーロン・マスク氏がビットコイン決済の停止を発表し、ビットコインが大幅下落しました。
暴落した仮想通貨・ビットコインは今後上昇するのか?3つのポイントを紹介
1.仮想通貨の需要は今後拡大する
仮想通貨の需要は今後さらに拡大するとされています。
上記のCoinPost記事によると、2023年は「ウクライナ停戦」「インフレ率の低下」「エネルギー高騰の緩和」「マネーサプライ(M2)拡大」の4つを原動力に、ビットコインは3万ドルまで上昇すると予想しています。
さらに長期的にみれば、安い手数料・高速送金と言う仮想通貨の特徴を生かした決済サービスへの導入も今後加速していくともみられていて、短期的には下落していても、一転して上昇する可能性を仮想通貨は秘めています。
2.大企業・機関投資家の動向
これまでビットコインや仮想通貨は大企業、機関投資の動向により大きく値段が動いてきました。 暴落の要因でも紹介しましたが、反対に価格が上昇する場合もあります。 大企業や機関投資家が大量の通貨を購入し、市場から通貨量が減ると通貨の価値が上がり、価格が高騰します。
さらに、下記調査の通り、アンケートに回答した富裕層のうち、7割以上が仮想通貨を依然保有しており、直近22年末まで投資計画を持っていることが分かっています。このように大量のビットコインを買ったことや保有している事を大企業が発表することで、個人投資家がビットコインに期待を寄せ、取引が活発化されるとさらに価値が上がっていきます。
世界富裕層による仮想通貨投資の需要拡大、回答者の7割が前向き=英大手金融コンサルhttps://t.co/kZ2XfMIj7A
— CoinPost -仮想通貨情報サイト-【アプリ配信中】 (@coin_post) November 19, 2020
英大手金融企業deVereの最新調査によると、アンケートに回答した富裕層の内、7割以上がビットコインなどの仮想通貨をすでに保有、または22年末までに投資計画がある。
3.大国による仮想通貨への規制緩和
ビットコイン暴落の主な原因で「大国の規制強化」を紹介しましたが、反対に大国での規制が緩和されると需要が増し、価格上昇が見込めます。大国による規制緩和の動きが小国にも広がれば、さらに価格上昇が期待できるでしょう。
【暴落時の対策】迷った時に参考にしたい!|著名投資家の格言から学ぶ
『今日や明日、来月に株価が上がろうが下がろうが、私にはどうでもいいのです。』(ウォーレンバフェット)
今でこそ「投資の神様」と呼ばれるバフェットは、2011年金融大手のバンクオブアメリカ株に50億ドル投資しましたが、その直後、同社株は値下がりを続けました。このときに同氏が言ったのが上記の格言です。
長期運用の大切さ、急落にうろたえないことの大切さを象徴した言葉といえます。
その後、バフェットが買ったバンクオブアメリカ株は、急落した6ドル台から、その約5年後の2016年には20ドル、さらに2019年には30ドル超となりました。
『私は、何が起きるか確信を持てたことなど一度もない。』(ハワード・マークス)
日本経済新聞のハワード・マークスへのインタビューで、記者からの「(コロナ後の)未踏の領域で投資家は何に備えればいいか」という質問に対し「答えはない」と再三述べた上で、同氏が言った格言です。
過去様々な出来事を経験してきた著名投資家でも、相場を正確に読むことはできないと、投資の難しさを代弁する言葉と言えます。
「こうすれば稼げる!」と言い張るインフルエンサーに対しては、まず疑ってかかるのが良策かもしれません。
『分散しすぎない』(フィリップ・フィッシャー)
投資をする上で「分散投資をする」ことがリスク回避の定石とされています。しかし同氏は、数多くの銘柄を見張っておくのが難しいリスクやそもそも銘柄に魅力がないリスクを挙げ、「分散投資をすれば安心」という考え方に警鐘を鳴らしています。
特に仮想通貨に関しては、新銘柄が多々登場し、過去のビットコインのように爆発的な値上がり益を求めてしまう個人投資家を見かけることがありますが、初心者であればビットコインやイーサリアムなどの有名銘柄のみに投資することが、リスク回避の一つと言えそうですね。
まとめ|2023年初めは下落が続くかも!投資初心者は焦らず我慢!
・2022年の暴落要因は3つ、①世界的な金融引き締め、②ステーブルコインの暴落、③仮想通貨取引所FTXの経営破綻
・過去の暴落の歴史から推測すると、仮想通貨が下落する主な要因は下記5つ!
→①大国の規制強化、②株式市場や為替市場の動向、③急騰後の反動、④ハッキング被害、⑤著名人の発言
・2023年は短期的に下落し年内には3万ドルまで上昇する見方もあるが、ウクライナ情勢含め先行きは全く読めない状況
・暴落時は「急落してもうろたえない」「誰も相場は正確に読めない」「分散投資もリスク」であることを理解して、可能な限りリスク回避に努める
個人的には、2023年の株式市場が非常に厳しい見方が多く、それに比例して仮想通貨市場も下落するのではと予想しているので、しばらくは情報収集とブログ記事執筆に専念しようと思っています。
2022年は、仮想通貨冬の時代と呼ばれましたが、2023年も株式市場とともに厳しい状況が続きそうですね。。。
私としては各市場で変化が起きても対応できるように、キャッシュ多めに準備していきます!
>興味があれば、他の記事も見ていってくださいね!