【サクッと1分解説】仮想通貨とトークンの違いとは?

仮想通貨を始めたら、「トークン」って言葉を聞くけど、いまいち理解できません!教えて下さい!

「仮想通貨」と「トークン」って同じように聞こえますよね。実は、指し示す意味が違います。

今回は、サクッと1分で読み切れるように「仮想通貨とトークンの違い」について解説していきます。

仮想通貨の「トークン」とはなにか?

そもそも「トークン」ってなに?

一般的に「トークン(token)」とは、印(しるし)/証拠/商品券/引換券と幅広い意味を表す単語です。

近年のIT分野では、従来の硬貨や紙幣の代わりに使うデジタルマネー(仮想通貨/暗号資産)を指したり、ネット決済やクレジットカード決済における本人認証の際に使う認証デバイスそのもののことを指したりすることもあり、使用する業界や文脈によってその都度、意味は異なります。

三井住友銀行『トークンとは?キャッシュレス決済の安全を守るその理由』

仮想通貨における「トークン」とは?

結論、「既存のブロックチェーン上で発行されている仮想通貨」を表します。

具体的には、イーサリアムのブロックチェーン技術上で発行されたトークンがこちらです。

  • BNB(バイナンスコイン)
  • USDC(USDCoin)
  • MKR(Maker)
  • VET(VeChain)
  • TUSD(TrueUSD)
  • OMG(OmiseGo)
  • ZIL(Zilliqa)
  • ZRX(ZRX)
  • BAT(Basic Attention Token)
  • PAX(Paxos Standard)
HEDGE GUIDE『ERC-20とは・意味』

世の中で発行されているトークンのうち、90%以上がイーサリアムをベースにしているとも言われています。

仮想通貨とトークンの違いとは?

違い①:発行方法

仮想通貨は「マイニング」と呼ばれる、仮想通貨の存在を膨大なデータ計算処理で本物と証明する作業を受け、発行を認められます。この作業は、鉱山の中から僅かな金などを採掘するのに似ていることから「マイニング」と呼ばれます。

トークンは前述の通り、既存のブロックチェーン技術をベースにして生まれます。

ベースとなる技術を利用して、誰でも容易にトークンを生み出せる点が、仮想通貨と異なります。

違い②:用途

仮想通貨は代金決済・送金手段・投資資産として用途が一般的ですが、一方でトークンは、資金調達を目的に発行されている側面があるため、保有している側は株式やポイントカードに似た特典を得ることができます。

違い③:発行上限

一般的に、仮想通貨には発行上限があり、トークンには発行上限がないことが多いです。

例えば、ビットコインは最大で2100万BTCの発行上限が決まっており、限界を迎えた途端に発行できなくなります。 トークンでは、このルールが設けられておらず、発行者の資金調達状況に応じて、総数を増減できます。

違い④:使える範囲

仮想通貨はどの国に行っても単位が共通で、仮想通貨の決済が認められている場所であれば、世界中で決済することができます。

しかしトークンは発行者が管理しているサービスの範囲内でのみ使用できることが一般的です。

本記事のまとめ

本記事の要点|仮想通貨とトークンの違い
仮想通貨トークン
発行方法膨大なデータ計算処理で本物と証明する作業によって発行既存のブロックチェーン技術をベースにして発行
用途代金決済・送金手段・投資資産発行者:資金調達ができる
保有者:株式やポイントカードに似た特典を得られる
発行上限発行上限があることが多い発行上限がないことが多い
使える範囲どの国に行っても単位が共通・決済が可能発行者が管理しているサービス内でのみ使用可能

トークンは、既存のブロックチェーン技術を応用しているため、いわゆる「仮想通貨のこども」のような存在になります。

しかし、発行者が管理するサービス内でしか使用できないので、トークンを購入する際は、「仮想通貨取引所に上場しているか」「発行元が信頼できるか」「長期的に需要増加が見込めるか」の3点を注意して、リスク管理を行いましょう。

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